雑記 2024.9
今回は短い文の寄せ集めです。
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前に画面の光度の話を書いたが、似た機能に画面の白い部分を黒くする「ダークモード」というのがある。
機種やアプリによって名称は違うけど、例えばメモアプリだと、白い用紙が真っ黒になって、文字が白くなる仕様がそれである。
というかこのHPも黒地に白文字のカラーリングだった、要するにこれです。
その機能を知って以来、ディスプレイ系は大体ダークモードをオンにして使っている。
何らかのウェブ記事やSNSの投稿で、たまに真っ白の用紙に黒い文字が打たれているメモのスクショなどが出てくると、一瞬、自分が知っている現実にそぐわない未知のものが出てきたような感覚を覚えてギョッとする。
した後、そうか、初期設定の画面はこっちなんだったと我にかえる。
今のところ1番身近で起こりやすく、直感的に理解できる、自分にとっての当たり前が当たり前ではない事に立ち返らせてくれる瞬間を持てている。
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髪を洗っている最中、天井をチラ見したら小さな羽虫がいた。
小指の爪ほどもない、小さな小さな羽虫で、薄く透明な2枚翅から浅葱色のからだが見えた。
やっぱり羽虫だからかライトの近くにいたので、しばらく様子を見てみる。
そいつは別に飛ぶでもなくじっとして、少し経つとソロソロと動き、数歩歩くとまたじっとする。
それを繰り返す。
風呂場で、1人の人間が1匹の羽虫の動くのをただ見る。
その空間だけ本当に、何者にも邪魔をされなかった。
永遠にこのままで、いつのまにか両者とも命が尽きてしまえたら、どれだけ平静な死だろうと思えた。
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ある平日、立川の映画館へ、朝イチの時間で映画を観に行ったら、なんとエンディングまでずっと客が私1人の貸切状態だった。
個人的客数最少記録である、知り合いと2人で終映寸前の映画を観た時の私たちともうひと組のカップルだけだった計4人をゆうに塗り替え、不動の1位に躍り出る。
おい!こんなチャンス二度とないぞ。
「へーん」とか「ほーん」とか、「このカットの動きうめぇ〜」「シーン担当誰だ」とか、まあまあの声量で口に出しながら、体勢をかえたりしてのびのびと観た。
都心の映画館でスクリーンを完全な自宅にできた奇跡。
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